2009年01月18日

舘神龍彦さん主催の「手帳オフ」(2009.01.17)レポート

 1月17日、舘神龍彦さん主催の「手帳オフ」に参加してきました。
 これは、手帳に関する著作でも知られる著述家・編集者の舘神さんのブログの読者、知人の方を中心とした、様々な種類の手帳ユーザーの集い。

・舘神blog http://tategami.cocolog-nifty.com/blog/

 今回は、「手帳の自作」をテーマに、15名が参加。

 私はシステム手帳のリフィルを自作しているのですが、「手帳の自作」について私の想像をはるかに超える深さを持った方が多数いらっしゃり、すごいすごいと思うとともに、自分の手帳の使い方についても刺激を受けました。

●すごい自作手帳の数々

 まず、理想の手帳を求めて、実際に綴じ手帳を自作した方がおふたり。

 お一人はグラフィックデザイナーの方で、自らデザインしたデータを印刷業者に印刷・製本を依頼し、自身で使用するとともに販売も行う。

090117手帳オフ03_01 090117手帳オフ03_02

 もうお一人は建築士の方。この方は紙の裁断から、レイアウト・印刷・製本まで、すべて自分で行う。

090117手帳オフ02_01

090117手帳オフ02_02 090117手帳オフ02_03

 いずれも、一般流通されてもいいくらいのクオリティ。

 もうお一人、システム手帳でも想像を超える自作をしている方が。この方は、システム手帳のバインダー(外側)を自らミシンで縫って作っている。リングは市販されているので、それを購入し、記事を選び、理想とする形を考えながら縫っていくという。

090117手帳オフ01_02 090117手帳オフ01_01

090117手帳オフ01_03

 これまた市販できるのではないかと思うくらいのクオリティ。

●なぜ、手帳をカスタマイズするのか

 どうしても自作でないといけない理由

  • 買っていたものがなくなってしまった(私のパターン)
  • 不便の解消(欲しい項目だけ残す)
  • 欲しい手帳が高いのでまねをして自作してみる

 これらの話から出てきたのは、今流行の有名人手帳=その有名人のオーダーメードであるということ。それを別の人が使うのは、実は無理がある。
 自分にあった手帳を考えていくと、最後は自作にたどり着くのではないか。

●どうやって手帳をつくるか

 紙の印刷について。

・Excelなどの表計算ソフト
  関数を組んでデータを入力できる。webや他のソフトからのデータの貼り付けが容易
  カレンダー(日付入りページ)を作るときに有利

・CADソフト
  大きなサイズの紙に印刷できる
  データは手打ちだが、フォーマットを作っていくと流用できて楽になる

・イラストレーター
  デザインが凝れる
  他のソフトからのデータの貼り付けがまず不可能

●自作手帳の販売をビジネスにするにあたっての壁

【自作手帳の販売を希望する主な理由】
 どうせ作るならビジネスとして販売したい。
 ノベルティとして配っていたが、需要が多くなったので販売に踏み切る。
 自分の理想の手帳が市販されれば、自分でつくる手間が省ける。

・コストの問題
 市販の手帳は、10,000冊くらいのの単位で作る。
 100冊、200冊の単位だと、印刷業者が基本的には受注しない。受注する場合も高単価。
 手帳には手帳独自の紙の縫い方・折り方のノウハウがあって、そういったノウハウのない印刷業者には依頼側の希望・意向が伝わりにくい。
 自分ですべて作る場合は、費用は抑えられても時間がかかる

・個人には流通させるためのノウハウがない
 業者(紙・印刷・カバー)の選び方
 製作工程の管理
 販売方法(インターネットには可能性あり)

・業者へ売り込むにあたっての不安
 個人が企業とコラボレーションをする場合は、「有名人の手帳」ということが前提になる。そうでない場合は、手帳のアイデアだけを吸い取られてしまう可能性もゼロではない。

 上記のような状況からは、「職人の手作り品」のように、個人が作った質の高い手帳を、手間に見合った高単価で販売するのもひとつの方法ではないか。

●その他のトピックス

  • ジャバラ式手帳・超整理手帳:一日の記入欄は少なくなるが、一覧性が高い
  • 手帳(綴じた本)に直接印刷できるプリンタがあるらしい
  • システム手帳のリフィルを製本する人もいる
  • 手帳を開いたときに閉じない綴じ方(糸かがりでの製本)
  • 手帳へのこだわり:キーワードは「しっくりくるか?」。なにが「しっくりくる」かは人によって違う
  • 「いつでも始められる手帳」は理想的
  • 白紙のメモ帳の自由度と、他の人と仕事を調整するためのスケジュールのバランスで、どんな手帳を使うかを考える
  • 手帳:文房具の中で、筆記具と並んで高単価、デザインが重視される。ステータスシンボルとしての側面
  • 日本人だけが手帳を自作するのではないか?
  • 外国では、スケジュール管理が必要な仕事をする人には秘書がいる。それ以外の仕事をする人は、人からの指示で動くのでスケジュール管理がいらない。

 非常に密度の濃い話を聞けました。それから、他の方の手帳を拝見するというのは非常に面白く、自分の手帳の使い方にとっても参考になる。
 ネット上で文章や写真で情報交換するのもいいのですが、やはり実際にあって、現物を拝見するというのが面白い。

 ちなみに、今回の手帳オフの感想のポッドキャスティングは下記の通り。

♪2009.01.17_02(MP3・0.9MB)

 そして、今回の手帳オフで紹介した私の自作システム手帳リフィルのデータは下記の通り。

monthly2009.xls(78.5 KB・Microsoft Excelで作成)

自作リフィル2009


posted by 木の葉燃朗 at 15:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 俺なり知的生産&文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今頃のコメント失礼します。自作した酔狂ものです。
当日のトピックスが詳しく記されていて、参加していたのに...参考になりました。
紹介も含め、ありがとうございました。
mixiの方へメッセージ送りました。
Posted by peechee at 2009年02月22日 12:22
非常にためになる内容でした。
感謝です。
今度、館神さんの手帳オフに出る予定です。
ですが、こちらの記事を見たら、ちょっと
腰が引けてきました(爆)
自分の手帳は大丈夫なのかと。。。
Posted by 佐川 at 2010年01月07日 21:38
佐川 さん、コメントありがとうございます。
1/30の手帳オフは私も参加予定です。

館神さんのブログでも紹介されていた佐川さんのスライド手帳は、コロンブスの卵的な発想で、多くの方が興味を持つのではないかと思います。

私は、とにかく自分とは違う手帳の使い方をしている方について知るのが面白いので、あまり気負わずにいつも参加しています。
Posted by 木の葉燃朗 at 2010年01月07日 23:38
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