2009年04月27日

[書評]「残す物」としての手帳:野口晴巳『能率手帳の流儀 みずからの成長と人生の豊かさを求めて』

「残す物」としての手帳

野口晴巳『能率手帳の流儀 みずからの成長と人生の豊かさを求めて』(2007年10月・日本能率協会マネジメントセンター) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 能率手帳でおなじみの、日本能率協会マネジメントセンターの会長による本。

 一般的な手帳術、手帳の使い方の本とは、ちょっと違った点を強調していたのが興味深かった。

 それは、手帳には過去を振り返る役割がある、という点。最近流行している、いわゆる「手帳術」の本では、未来の予定を管理する(そして望んでいる自分になる)ことに重点を置いている印象があるので、本来なら当たり前の「過去を振り返る道具としての手帳」という話が、なんだか新鮮に感じた。

 著者は、若い頃はあまり手帳を使わなかったようだが、記録をするようになってから、手帳がだんだんと埋まっていく。今では半年ですべてのページが埋まるくらいいろいろなことを書いているという(だから1年に同じ手帳を2冊使うらしい)。

 そして、書くだけでなく頻繁に読み返している。手帳の重要な役割のひとつに、読み直すことで自分のやる気を高めるということがあるという。人から褒めて、励ましてもらうことを期待せずに(特に企業のトップはそうした機会が少ない)、自分が記録したものを読んで、自分の励みにする。

 この本を読んでから、私も手帳に書くことが少し変わりました。それまでは考えたり思ったりしていただけのなんでもないこと(本当に日常の喜怒哀楽)も、なるべく手帳に書くようになった。

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posted by 木の葉燃朗 at 07:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・書店・出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「考えたり思ったりしていただけのなんでもないこと(本当に日常の喜怒哀楽)も、なるべく手帳に書くようになった。」という、燃朗さんの一文が特に印象に残りました。私自身、生まれて初めて、去年1年間、毎日日記をつけることが出来て、過去を振り返ることの出来る快感みたいなものを知ったからです。
Posted by rueka at 2009年04月27日 15:55
ruekaさんコメントありがとうございます

最近の手帳術の本は、予定を書いて管理することを推奨する内容が多いので、この本は珍しく感じました。
Posted by 木の葉燃朗 at 2009年04月27日 22:28
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