2010年01月31日

舘神龍彦さん主催「手帳オフ」(2010年1月)レポート

techooff2010

 舘神龍彦さん(*1)主催の手帳オフに行ってくる。例によって例のごとく、レポートをまとめておきます。
 なお、参加者の方の発表内容も掲載しています。参加者の方で、「自分の発言の追加・修正・削除を」という方や、「URLを掲載・削除して」という方は、ご遠慮なくkonohamoero@gmail.comまでお知らせください。

*1.舘神blog:http://tategami.cocolog-nifty.com/



【テーマ】
手帳の工夫と手帳の自作

【内容】

   1.舘神さんによる「手帳と自作」についての解説
   2.参加者ひとりずつ、自分の手帳について自己紹介・および質疑応答

*以下、詳細は下記の「続きを読む」からどうぞ



1.舘神さんによる「手帳と自作」についての解説

●手帳(システム手帳)の自作についての認識
   ・繰り返し使うものの自作には意味がある
   ・使用頻度によっては、割に合わないものもある
      *自作には損益分岐点が存在する

●昨年の手帳オフ(*2)
   ・「綴じ手帳」を自作する方の存在への驚き
      ・パーツを作るリフィル自作に比べて、時間も手間もかかる
      ・手帳の完成品をイチからつくる

*2.昨年の手帳オフのレポートはhttp://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/8013292.htmlを参照

●手帳のありかたの変化と自作手帳
   ・かつては共同体(軍隊・会社など)がつくり、個人に配っていた
    共通認識のための手帳

   ・現在は、個人の時間の感覚に合わせて手帳を使う
    PCなど、デザインのための方法もそろっている

●手帳術・手帳の使い方とは
   ・手帳を買って終わりではなく、使い方を練り上げて行くもの
    剣術などの自己流派に近い。その行き着く先が有名人手帳なのではないか



2.参加者ひとりずつ、自分の手帳について自己紹介・および質疑応答

*ちなみに私の発表内容は、下記のエントリで書いた内容とほぼ同じです。
   2010年の手帳はフルモデルチェンジ!(プライベート編)
   http://blogs.dion.ne.jp/konohamoero/archives/8797914.html




1.トコだけ手帳(http://www009.upp.so-net.ne.jp/uhauha/

・手帳を自らデザインし、印刷業者に発注
・既存の手帳に満足できるものがないので、自作。気に入っているカバーに合うサイズで作成
・制作費を少しでも補填できればということで、希望の方に販売したり、URLを掲載して一定数を買い取ってもらったり
・少部数の場合、印刷を請け負ってくれる業者も多くはない
・原稿はイラストレーターで作成し、クオーク・エクスプレス(DTPソフト)でレイアウト
・自分で製本するのが手間だと思い、業者に発注



2.

・プライベートにクオバディス(*3)のバーチカルタイプ(お子さんの用事)、仕事用にほぼ日手帳(*4)
・ペンは製図用のペンを使用
・バーチカルへの予定はマーカーで。嫌なことはきつくない色で塗るなどの工夫

*3.QUO VADIS COLLECTION | クオバディス ダイアリー:http://www.quovadis.co.jp/
*4.ほぼ日刊イトイ新聞 - ほぼ日手帳CLUB:http://www.1101.com/techo_club/




3.

・専業主婦の方
・アクションプランナー(*5)をお子さんや自分の用事に
・やること、買うもののリストは、ひとつ前のページにメモをマスキングテープで貼る。忘れることもないし、はがした時にふせんのようにべたつかない
・長い予定や記録には5年日記
・更に長い予定用に、1900年から2100年までの200年カレンダーを使用

*5.手帳|アクションプランナー2010:http://www.ewoman.co.jp/ap/



4.

・建築士の方
・デザインープリントー裁断ー製本まで、すべて自分で手作り
 カバーも革をカットして自作
・紙はスケッチブック。筆記具との相性と、インクジェットプリンターとの相性から選択
・デザインはイラストレーターを使用
・日付はスケジュールやエクセルから流し込むのではなく、ひとつひとつ貼り付けている(*イラストレーターやCADのソフトなどを使われている方は、この方法の方がほとんどのようです)



5.

・企画職の方
・マンダラ手帳(*6)とフランクリン・プランナー(*7)を併用
・マンダラ手帳の利点:発想が飛躍できる。行ごとに書かれているのとは見た時の流れが違う
・マンダラ:気に入る用紙に行き着くまで試行錯誤。気になったものをとにかく買った

*6.マンダラ手帳:販売している企業が数社ありますので検索してみてください
*7.フランクリン・プランナー オフィシャル・サイト:http://www.franklincovey.co.jp/products/




6.

・普段使用の手帳は、記入するときのペンの色は分類している
・普段使用の手帳とは別に、プロ野球の試合スケジュールを書いた手帳を作成
 選手名鑑に記入されたスケジュールは使い勝手があまりよくないので
・選手の背番号一覧と試合スケジュールが掲載された手帳をつくってみたい



7.

・事務職の方
・ほぼ日手帳からモールスキン(*8)に変更。日々の記録を記入
・モールスキンに書いた内容の目次になるよう、小型のカレンダータイプの月間手帳を一緒に挟んでメモする
・ブックカバーの端を丸めて輪を作り(暫定的にホチキスで止めているが、縫う予定)、ペンを挿す。外れたり傷ついたりする可能性が少ない
・仕事はルーズリーフをデスクで使用。持ち歩くことはほとんどない

*8.Home - moleskine.co.jp:http://www.moleskine.com/



8.

・マーケティング・営業支援職の方
・超整理手帳を使用していたが、能率手帳ネクサス(*9)に変更
・A4の書類を折って入れられ、スーツの内ポケットに入る超整理手帳のカバーは便利だが、能率手帳ネクサスを挟むと横の長さが足りない
・革を縫って、理想のサイズの手帳カバーを自作。メモ帳なども、必要なものをすべて挟み込む

*9.能率手帳ネクサス | JMAM 日本能率協会マネジメントセンター:http://www.jmam.co.jp/productservice/business/business01/1191182_2366.html



9.

・品質管理の仕事の方
・超整理手帳(*10)、フランクリン・プランナー、ほぼ日手帳など使用
・仕事のグループウェアから手帳に転記すると間違えたり、情報が分散する可能性がある。現在はパソコンとiPhoneのスケジュールを同期。情報はデジタルに集約するのかもしれない
・手帳に書くときのペンについて。HI-TEC-C coleto(*11)やJETSTREAM(*12)

*10.ノグラボ「超」整理手帳コミュニティhttp://www.nogulabo.com/
*11.PILOT | ハイテックCコレト:http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/coleto/
*12.ジェットストリーム 三菱鉛筆株式会社:http://www.mpuni.co.jp/product/category/ball_pen/jetstream/index.html




10.スライド手帳(http://www.slide-techo.com/

・B5のバインダーファイル
・紙の左右に穴を開けて、ページをスライドさせて綴じていく。常に今週と来週の予定を見ることができる



11.
http://www.note272.net/


・今年は手帳を毎月替える試み
 手帳を替えることで、手帳の使い方に影響を与え、生活にも変化があるのではないか
・デジタルのドラッグ&ドロップ、コピー&ペーストを手帳でも実現するために。マイタックリムカ(剥がせるタックシール*13)を使用。ふせんに比べて、全面に貼れてはがれにくいメリット。
 予定を開けたいところにもシールを貼って予定を入れない(時間の余裕を作っておく)

*13.ニチバン:マイタック(R)ラベルリムカ(R):http://www.nichiban.co.jp/stationery/product/product/a-3.htm



12.
http://members.jcom.home.ne.jp/0121229901/


・グラフィックデザイナーの方。『リフィル作成術 コツのコツ』など、バイブルサイズリフィル自作の元祖
・現在も、インデックス、ビニール袋、年齢早見表以外(90%以上)のリフィルは自作
・バイブルサイズのシステム手帳の前にシステムダイアリー、能率手帳を使用。バインダー型、リング式の手帳を使うのは、リフィルはカードであるという考えがある
・出力した紙へのこだわり。デジタルで作成したデータも印刷して手帳に綴じる。
・手帳に書くことは出会うこと。
・ペンと紙の相性:紙ではなくペンを替えるという選択。uniのスタイルフィット(*14)はオススメ

*14.STYLEFIT スタイルフィット 公式サイト:http://www.stylefit.jp/



13.
http://horirium02.web.fc2.com/


・自作リフィル。ジャバラ折りへのこだわり
・紙の携帯方法
   ・巻く(巻物)書いてある順番に情報を見なければならない
   ・綴じる(製本):情報はどこからも見られるが、製作に技術が必要
   ・畳む・折る:情報はどこからも見られる。制作方法も製本に比較して容易

・紙の織り方
   ・半分ずつ折ると、A4の用紙で5-6回。体育館の大きさでも10回程度
   ・ジャバラ折り:その場所を折るのは一回なので、何度でも折って畳める

・折り方の例
   ・ミウラ折り(*15):A2サイズをA7サイズに折ることができる。折り方には技術が必要(専用の機械がある)。地図や車のサンシェードに使われている技術。
   ・Z折り:A3サイズをA7サイズに折れる。手帳でも使用されている。

・A3サイズの手帳を試みに自作
   ・図面用のファイルを改造し、2穴で紙を止められるようにする
   ・入れるカバンはデザイナーの方が図面を入れるケースを使用

*15.公式ミウラ折りサイト:http://www.miura-ori.com/



14.
http://plaza.rakuten.co.jp/enjoyit/


・バイブルサイズのシステム手帳
・なるべく薄くする。薄い紙や付箋の使用
・手帳を薄く保つことが、仕事のモチベーションともつながる



15.

・会社員から独立された方
・A5サイズシステム手帳。A4の用紙も必要なものはすべて半分に折って綴じる
・以前はボイスレコーダー、イントラネット、2冊の手帳などを併用。しかし、集約できないため、現在はすべてシステム手帳に
・ペンへのこだわり。モンブラン(*16)の、胸ポケットに入るタイプのボールペン

*16.MONTBLANC - Homepage:http://www.montblanc.co.jp/



16.

・手帳のバインダー・カバーを自作
・システム手帳用、B7ノート用
・ペンを挿すためのポケットなど、カスタマイズしてミシンで縫う
・手帳を入れるジャストサイズのバッグも持ち歩く



17.
http://ameblo.jp/kawarimonoya/entry-10447008425.html


・コンビニエンスストア経営の方
・ほぼ日手帳を業務日誌に使用+メモとしてのロディア
・手帳に書いたことを行動に落とし込んでいく。会社員時代と違い、誰かがなにか言ってくれるわけではなく、自分でやるしかない
・アルバイト向けのマニュアルの機能も持った手帳をつくりたい
   ・ポケットに入るサイズ
   ・(一部内容の)更新が随時可能な形式



18.

・メーカーのプログラマ・メンテナンス職の方
・プライベートはシステム手帳を使用
・業務用には卓上カレンダーを携帯。予定はカレンダーに記入し、チェックリストを別に準備



19.

・システム手帳のリフィルをキンコーズ(*17)で製本
・オススメの手帳:ブラウニー「365/2 半年手帳」(*18)
   ・横書きも縦書きも可能なレイアウト
   ・能率手帳やモールスキンと同サイズ(預金通帳とも同じ)
・ボールペンの改造
   ・メーカーが異なっていても、太さが合えば芯(ペンリフィル)を流用可能(長さはカットする)
   ・ノック式ボールペンにノック式でない芯を入れる場合も、芯にセロテープを巻く、マニキュアを塗るなどで対応可能

*17.FedEx Kinko's Japan フェデックス キンコーズ・ジャパン:http://www.kinkos.co.jp/
*18.ポケットに入る半年手帳 | 2分の365:http://www.brow-cape.co.jp/techou/




20.
http://www.sanshiro.tv/

・マジシャンの方
・無印良品の手帳とトラベラーズノートを併用
・トラベラーズノートはマンスリーと白紙のみを使用
・スケジュールはiPhoneで管理
・他にTo Do用の小さなメモと、イリュージョンの設計図を描くためのA4サイズノート(ニーシモネ)を使用

・マジックの開発中に、偶然手帳の革用のクリーナーを発明した(ただし危険物扱いなので、人にあげたりできない)
・「マジシャン用の○○」というものは存在しないので、多くのものを手作りしている



 その他、話を聴きながら個人的に興味を持ったり考えたりした話を書いておきます。

●人によって、こだわるところと、そうでないところが意外なほど違う
・紙の質は問わない人
・ペンはなんでもいいという人と、こだわる人

●記録するものとしての手帳
:200年日記は、親から子に代々引き継げるのではないか。一代で終わらない手帳というのは、ちょっと面白そうに思う(舘神さん曰く「幕府を開いた人が使うといい(笑)」)。

●アナログ(手書き)とは、
その時点では「どうでもよいこと」・「無駄なこと」が書けることに意味があるのかもしれない。そうしたことを記録して蓄積しておくと、後から刺激になったり発想の源になったりするのかもしれない。



 なお今回は、オフの様子をtwitterで中継するという、ハイテクな試みも行われた。ログは下記のとおり。いやあ、他の人の方法を聴いて、見ると、刺激を受けるなあ。

編集版:http://togetter.com/li/4434
未編集版:http://twitter.com/#search?q=%23techooff





木の葉燃朗の「手帳と俺」(ブログに書いた手帳関連の話題についてまとめてリンクしてあります)
http://www.h5.dion.ne.jp/~garakuta/book/techo.html

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posted by 木の葉燃朗 at 20:25| Comment(7) | TrackBack(0) | 俺なり知的生産&文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした!楽しかったですね!

いやー、いつもながら的確なまとめのエントリー、頭が下がります。(さすが、第1回目から書記を任されただけある!)
私などほとんど頭がパンクして、メモを見ても記憶があいまいです(笑)。ここで勉強させてもらおっと。

またオフ会でお会いしましょう。
Posted by horirium at 2010年01月31日 23:28
ご紹介、ありがとうございます。
濃い内容で完全に圧倒されました。
井の中の蛙とはあれをいうと
実感しました。
Posted by 佐川 at 2010年02月01日 07:53
コンビニのオッサンですw
当日は、お世話になりました
皆さんの話が大変参考になり
消化に何日かかることやら(;^ω^)
木の葉さんの「なるべく薄くあれ」というのも
私の今後の課題となりました
また、お会い出来る機会を楽しみにしております

Posted by かわりものや at 2010年02月01日 11:02
ホント的確なまとめ!スバラシイ。
会の流れをあらためて振り返ることができました。
一番バッターの自分は...個人的に、欲しい!というだけで...
手帳をつくっているコトがハズカシい...と思える会でした。
がんばるぞ(?)です。
ありがとうございました。
Posted by トコだけ手帳のイマイ at 2010年02月01日 21:00
こんにちは
14.です!(笑
hoririumさんに教えて頂き、ここに来ました。
オフ会お疲れ様でした。

シンプルまとめ、御苦労さまです。
これからもちょくちょく寄せていただきます。
今後ともよろしくお願いします!
Posted by wkv at 2010年02月01日 22:00
みなさま
 コメントありがとうございます。早めの公開を目標に書いたので、色々不足の部分もあるレポートだと思いますので、ご指摘・補足などありましたらぜひお願いします。
 そして、またの機会にお会いできることを楽しみにしています。
Posted by 木の葉燃朗 at 2010年02月02日 20:53
木の葉 さん

CKMです。
先日はありがとうございました。
また、ご紹介頂いてありがとうございます。
木の葉さんのレポート、完璧ですね!
当日の会の事が改めて思い出されて
本当に助かります、ありがとうございます。
オフ会の前に、数人で0次会兼ミニオフ会を
しまして、非常に盛り上がりました。
今度ぜひご一緒に、手帳ミニオフ会をしま
しょう。今後ともよろしくお願い致します。
Posted by CKM at 2010年02月03日 12:07
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