2011年12月11日

自作の「技」に触れる:12月3日(土)日本手帖の会のオフ会レポート #techo #手帳 #bungu #文具

 12月3日(土)、渋谷で行われた日本手帖の会のオフ会に参加しました。日本手帖の会は、手帳や文房具、デジタルガジェットなどの愛好家が、その愛着について語り合うという会。奥行きは深いけれど、間口は広い会です。
 今回は「自作を語ろう!」というテーマで、数名の方が発表。その前後には、参加者間での情報交換や交流を中心としたディスカッションが行われた。その模様をリポートします。

 まずは、みなさんの発表からの「技」を



・よく知られた機能の意外な使い方による、日付印刷の技

 常に2週間が見渡せるシステム手帳「スライド手帳」を考案し、販売している佐川さん。「スライド手帳」は、リフィルの左右両方に穴が開いていて、週が切り替わったらページをスライドさせていくシステム手帳。
 スライド手帳のリフィルには枠があらかじめ印刷されていて、購入したユーザーはそこに日付を記入するか、スライド手帳のサイトから日付のpdfファイルをダウンロードして印刷が出来る。
 この日付のファイル作りの技が公開された。詳細は営業秘密になるかと思うので伏せますが、簡単に紹介するとWordの差し込み印刷を利用する。差し込み印刷は私も使ったことがあるけれど、まさかそういう使い方をするとはと、意表を突かれました。

常に最新の見開き2週間手帳リフィル!スライド手帳:
http://www.slide-techo.com/



・レジェンドの歴史から見るリフィル、ファイル自作の技

 数々のシステム手帳リフィルを作成し、情報を記録しているデザイナー石井規淑さん。その手帳の歴史を披露。
 最初に手帳を使い始めたのは、高校生の頃の1966年。他の参加者の多くが生まれる前で、まずそのことに皆が驚く。その当時からの手帳を順番に参加者で回覧し、拝見する。手帳が残っていることがそもそもすごいし、様々な記録が細かに書かれていて、貴重。書くことが好きとおっしゃっていたが、その嗜好が若い頃からぶれていないことが分かる。
 最初は能率手帳を使っていた石井さんは、1980年代にシステムダイアリー(8穴タイプの、国産初のシステム手帳)を使い始め、その後バイブルサイズのシステム手帳を使用。当時購入したファイロファックスに自分の理想のフィリルがなかったことから、自作リフィルの作成を始めたとのこと。
 またリフィルだけではなく、A5のシステム手帳のバインダーを改良して、A4横サイズを綴じられるバインダーを自作したり、手芸用の材料でノートカバーをデコレーションしたりも。
 それらのファイルに、ご自身で収集した情報を1ページにまとめ、綴じられている。そのためにデジカメを持ち歩き、なんでも撮影することにしているとか。そうして作られた情報シートは読み応えがあって、なかなか回覧が進まないくらい。
 しかし、石井さんにとって完成形はまだできておらず、常に進行形とのこと。

Wellcome to Refill Maniax:
http://members.jcom.home.ne.jp/0121229901/



・CADを使ったデザインの技

 システム手帳リフィル他、様々な自作のリフィルの制作、そして様々な折り方で紙製品を制作するhoririumさん。今回は、2DのCADソフトの紹介とCADによるデザインの基礎について紹介。
 詳しくは、下記のページの一番下から、ソフトの配布先、設定・基本的な使い方などがリンクされていますのでごらんください。
horirium refill:http://horirium02.web.fc2.com/refill/refill.html

 CADというと、設計や建築をされる方が、特別な勉強をして使うもの、というイメージがありました。しかし「CADは定規とペンのようなもの」というhoririumさんの説明を聞いていると、自分にも出来そうな気がしてくる。実際にはそれなりの勉強が必要としても、少なくとも自分がWordやExcelで図形やワードアートを使って作っていた図は、CADソフトを使うとやりやすいのではないかと思う。

horirium:http://horirium02.web.fc2.com/


・緻密な計画と、Excelによる手帳作りの技

 理想の手帳を求めて、ページのデザイン、印刷、製本、革カバーづくりまでご自身で行うまさぶさん。今回は、フォーマット(ページデザイン)についての紹介。
 ページのフォーマットはExcelでつくられているのだけれど、レイアウト、色遣いなど、非常に緻密。Excelでもここまで細かく出来る、という点は印象的。
 またフォーマットだけでなく、ページの面付け表(どこにどんな内容を印刷するか)、作業工程表(写真とともに、どのような手順で手帳を作るかの表)なども作られていて、理想の手帳を求める熱意を感じる。

トホホのススメ:http://a-b-c.air-nifty.com/blog/


 発表としては以上4名の方。その他の時間にも、様々な話題が登場する。もうお一人、ご自身の手帳についてお話された方の内容をまとめておきます。


・「欲しいけれどないもの」は作る、という技

 Aさんは、理想のものがなければ作る、という情熱と技術のある方。例えば、今はページの交換が出来るLIHIT LAB.の「THE DESIGN MIND COMPANY ノートブック」を使っている。しかし、リフィルにはモレスキンの用紙を使いたい。ということで、モレスキンのメモ帳を裁断して、パンチで穴を開けている。
 また、手帳をどうやって持ち運ぶかを考えて、カバンを自らミシンで縫って作ってもいる。他にも、メモを挟むジョッターも自作したり、メモ帳を入れるためのカバーを自作したり。これらは、いずれも市販されていてもいいくらいのクオリティ。

 「欲しいけれどないもの」についてどうするかについては、3つくらいの方法があると思う。つまり、
  1.自分でつくる
  2.オーダーメイドする
  3.我慢する(あきらめる)
 の3つ。Aさんは1.でしょう。私は3.なので、1.や2.の人はうらやましい。


 その他、フリーディスカッションで話題になったことをアトランダムに記録しておきます。

・手帳にお金は入れておくべきか?
 かつてはいざというときのために手帳にお金を入れておく方がよいと言われた。しかし、少なくとも参加者の中ではお金を入れるのは少数派。理由としては、手帳を落とした時に、お金だけ抜かれて捨てられる危険性があるという意見が。それに今なら、24時間営業のコンビニエンスストアでもATMでお金を引き出すことが出来る。
 ちなみに、過去手帳を落とした経験をお持ちの方もいらっしゃいましたが、結構戻ってくるようです。

・海外の手帳
 数名の参加者の方が、海外製の手帳をお持ちになったので、拝見する。北欧の手帳のデザインや、ドイツの手帳の糸綴じではないが180度開く製本とか、日本の手帳とはまた違ったつくりが面白い。
 それから、キリスト教圏では日付ごとにつけるといい名前があるそうで、その一覧が載っていたりもする。

・まさぶさんのお知り合いの方の自作手帳
 まさぶさんがネットでお知り合いになった方が製本に凝っているということで、その方が自作された手帳を公開。インクジェットプリンタでページを印刷し、手縫いして表紙の革をつけたものだが、質が高い。個人的にはページごとにフォントを選択している点が印象的だったのだが、Wordでつくっていると聞いてびっくり。


111203文房具交換会01

 会の最後には、参加者が持ち寄った文房具を交換する文房具交換会も行われた。
 私がいただいてきたのは下記のとおり。

111203文房具交換会02



参考:今回のオフ会を主催されたCKM氏のレポート。

日本手帖の会を開催しました。 CKM-blog/ウェブリブログ:
http://tonemariko.at.webry.info/201112/article_1.html

タグ:手帳
posted by 木の葉燃朗 at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 俺なり知的生産&文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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